- 商標登録出願の実費
- EC・アパレルブランドの出願区分
- 願書の書き方の資料
- 特許印紙の購入
- 事前に行う検索と相談窓口
EC・アパレル新ブランドを立ち上げたCreative agency FABE union。最初に行うのは「ブランドの商標登録」です。特許関連の出願や調査の専門家は“弁理士”さんですね。簡単に商標登録といっても、専門家にお願いすると実費の他に手数料として6,000円~と費用が発生します。先に出願されていないか?類似は?など調査もお願いすると、さらに費用がかかってしまう。。。今回は独立行政法人 工業所有権情報・研修館の参考資料と相談を使って、自分で商標登録出願をする方法をご紹介します。
商標登録出願は自分でやれば実費だけ!
出願にかかる費用は登録したい分類・区分の数によりますが、一律の出願料・3,400円と1区分8,600円の費用がかかります。どちらも税込。
2区分に登録する場合は20,600円が必要です。
出願の詳しい費用は下記を参照してください。
特許庁「産業財産権関係料金一覧」
☆商標登録出願の費用
- 一律の費用:3,400円(税込)
- 区分数による費用
8,600円(税込)×区分数 - 2区分出願の費用合計
3,400円+8,600円×2
=20,600円(税込)
EC・アパレルブランドの出願は何区分?
EC・アパレルブランドの商標登録は2区分の登録が必要。ECは第35類、アパレルは第25類、それぞれの区分が該当します。
アクセサリーなども制作する場合は26類も登録が必要です。
商標登録の詳しい区分は下記を参照してください。
特許庁「各類に属する代表的な商品・役務」
☆EC・アパレルブランドは2区分の出願
- EC:卸売り、小売りとしての区分
⇒第35類 - アパレル:被服など商品としての区分
⇒第25類
☆商品によっては他区分への出願も必要
- アクセサリ:第26類
※貴金属以外の装飾品 - 香水など:第3類
- 鞄・ケースなど:第18類
出願の前に調べてみる!
せっかく自分のブランドを商標登録出願しても、誰かが先に出願していたり、もう登録されている商標に似ていたりすると登録ができなくなります。
そこで、出願する前に自分の商標が他の人に登録されているかどうか検索して調べましょう。
検索は、独立行政法人 工業所有権情報・研修館のホームページにある「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」を使ってください。無料で使用できます。
「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」
商標登録の願書をつくってみた!
FABE union はAdobe Illustratorで書類を作成しました。作成時に迷いそうなことの説明を事例に記載していますので参考にしてください。
出願書類作成のひな形、詳しい説明は下記を参照してください。
「通常出願 商標(紙手続の様式)」
「商標登録出願書類の書き方ガイド」
(注意書き追記)

出願費用は特許印紙で支払う!
願書の控えに受付印を押してくれます。控えは特許印紙を貼り付けた願書のコピーです。印紙を購入して貼り付けた後に、コピーをとってください(特許庁の中でもコピーできます)。
- 出願の費用は特許印紙で支払う
- 特許印紙を郵便局か特許庁で購入する
- 願書に不備がないか心配であれば相談してから出願する
- 出願受付の控えが必要なので特許印紙を貼ってから願書をコピー
独立行政法人 工業所有権情報・研修館での相談については下記を参照して下さい。
「ご相談はこちらへ」
特許庁に入るときは身分証が必要です。免許証など必ず持参しましょう。
初めての商標登録なら相談をおすすめ!
FABE union は、サービスブランドや媒体名など、複数の商標登録をしてきました。初めて商標登録をする場合は、独立行政法人 工業所有権情報・研修館に相談することをおすすめします。
できるだけ資料を参考に、事前に願書を作成し、不備のある部分を指摘してもらって完成させるほうが安心です。
EC・アパレルブランドの商標登録の場合、「指定商品(指定役務)」の記載方法で迷うかもしれません。書き方が幾つかありますので、効率よく出願漏れがないように注意が必要です。
2020年6月12日
文:Yoshinori.Takayama